オーストラリアとイギリスの当局が顔認証アプリClearview AIについての合同調査に着手


2020年7月9日、オーストラリアとイギリスのデータ保護機関であるICOとOAICは、それぞれのWebサイトにおいて同一の声明文を公表し、各国法執行機関での利用が問題視されている顔認識アプリを提供するClearview AI Inc. に関する合同捜査に着手することを明らかにした。

顔認証アプリ

Clearview AI社の顔認証アプリは、アプリユーザーが個人の写真をアップロードすると、ネット上で同社が収集していたその人物の写真とマッチングすることができる。その上で、その写真がどこで出たかのリンクが得られ、個人名等に容易に紐づけられるとのことである。報告によれば、同社は、各種のSNSプラットフォームやWebサイトから収集された30億枚以上の写真のデータベースを保持しているとのことである。
各国の警察等の法執行機関による利用が問題視されてきたが、最近では、アメリカにて、警察に拘束され死亡したGeorge Floyd氏の件でのデモ参加者の割り出しのために、法執行機関が同アプリを利用する可能性があるとして上院議員が懸念を表明するなどしているものである。

当局間の国際協力

この合同捜査で注目されるのは、国際化した情報世界において、オーストラリアとイギリスの市民の個人情報保護のための当局間での協力の重要性である。
この合同捜査は両国のデータ保護法に基づき実施されるが、国際越境執行協力協定(the Global Privacy Assembly’s Global Cross Border Enforcement Cooperation Arrangement)、及び、当局間の基本合意書に基づき実施されることになる。

【イギリスICOの声明】
https://ico.org.uk/about-the-ico/news-and-events/news-and-blogs/2020/07/oaic-and-ico-open-joint-investigation-into-clearview-ai-inc/?utm_source=twitter&utm_medium=iconews&utm_term=7e9b390a-a756-4aa2-a07c-1f1a43f986b6&utm_content=&utm_campaign=

【オーストラリアOAICの声明】
https://www.oaic.gov.au/updates/news-and-media/oaic-and-uks-ico-open-joint-investigation-into-clearview-ai-inc/

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