オランダ当局、TikTokにおける子供の保護について調査始める


情報提供、保護者同意がポイント

オランダのデータ保護当局 Autoriteit Persoonsgegevens(AP)は、5月8日、動画共有サービスTikTokが年少者のプライバシーを適切に保護しているかどうかについて調査を開始すると公表した。APは、TikTokアプリでの個人データ処理について、年少者が理解しやすい情報提供が行われているか、保護者からの同意が適切に取得されているかなどのポイントについて調査するとしている。

 

米国ではTikTokに行政制裁

昨年2月には、TikTokが児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)に違反し、13歳未満の児童が利用していることを知りながら、これらの年少者に関する氏名、住所、メールアドレス、写真などの個人データの処理について、保護者への情報提供および保護者からの同意取得の義務を果たしていないとして、米国連邦取引委員会(FTC)がカリフォルニア中央地区連邦地方裁判所に提訴した裁判で、TikTokが570万ドルの民事制裁金を支払い、違反行為を中止するという内容の同意判決があった。

 

TikTokに対する訴えは続いている

しかし、昨年12月、TikTokが依然としてCOPPAに違反しているとして損害賠償を求める集団訴訟が米国で提起された。また、今年5月14日には、米国のの児童保護関係20団体が連名で、TikTokが、上記の同意判決に違反する状態を続けているとして、FTCに捜査開始と制裁を求めて提訴している。英国のデータ保護当局ICOも、昨年7月、TikTokについてGDPR違反の疑いで調査を行うと表明している。

 

子供の個人データを利用する企業は注意を

EU主要国のデータ保護当局は、子供のプライバシー保護を今年の法執行の重点項目とすることを明らかにしている。また米国でも、今月、共和・民主両党の連邦上院長老議員がFTCに対して、子供のプライバシーに関する取組を強化するよう求める書簡を送った。欧州および米国で子供のプライバシーがますます重視される中、製品・サービス提供において子供の個人データを取得する企業は、情報提供、保護者からの同意の手続に遺漏がないか、十分注意する必要がある。

 

オランダ当局の発表:

https://autoriteitpersoonsgegevens.nl/en/news/dutch-data-protection-authority-investigate-tiktok

 

TikTokがFTCの訴えを認めた同意判決

https://www.ftc.gov/system/files/documents/cases/musical.ly_proposed_order_ecf_2-27-19.pdf

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