イタリア監督機関がエネルギー供給会社に対し、2件計1150万ユーロの制裁金を決定


イタリア監督機関がエネルギー供給会社に対し、2件計1150万ユーロの制裁金を決定

イタリア監督機関は、エネルギー供給会社Eni Gas e Luceに対し、EU一般データ保護規則(GDPR)違反2件で計1150万ユーロの制裁金を課すことを決定した。

1件目は、監督機関が契約者からの苦情を受けて実施した調査により判明したものである。限定的な範囲の調査であったが、個人データの処理において重大な違法性が発見された。具体的には①契約者による同意を得ることなく、または契約者が拒否するにも関わらず電話による販売促進活動を実施していたこと、②契約者からの指摘を考慮することなく個人データ処理上の技術的・組織的安全確保措置を怠ったこと、③保管期間より長く契約者の個人データを保持していたこと、④同社に契約者データを提供する業者から、将来契約の見込みのある個人の情報を本人の同意なく取得していたことである。本件については制裁金850万ユーロに加え、販促キャンペーン開始前のリストに記載されている契約者からの同意があったかをより大きなサンプルで検証すること、販促や広告の受け取りを拒否するような契約者を自動的にブラックリスト化することなどの是正処置の実施も命じられた。

2件目は、「自由な市場」の条件のもとで、Eni Gas社からの電気やガスの供給契約を一方的に締結されたケースに関連するデータ侵害である。同社からのガス・電気供給の新規契約の締結を、以前の供給業者からの契約終了のレターまたはEni Gas社からの1回目の請求書によって初めて知ったという苦情が、契約者から監督機関に多く寄せられた。中には、契約のデータが不正確でサインが偽造されたものもあった。影響は約7200人の契約者に及ぶとされる。監督機関は、特定の外部業者を通じて新規顧客を獲得する活動が、GDPRの公平性、正確性及び最新性原則の違反につながったとしている。本件についても300万ユーロの制裁金のほか、異常な手続きに対し警報を発するようにするなどの複数の是正措置が命じられた。また本件については、国内法の違反により、関係者に対する刑事処分の可能性についても言及されている(3ヶ月以上2年以下の懲役)。

The Italian Supervisory Authority fines Eni Gas e Luce Eur 11.5 million. On account of unsolicited telemarketing and contracts
https://www.gpdp.it/web/guest/home/docweb/-/docweb-display/docweb/9245041

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