ギリシャ当局が電話サービスプロバイダーに2件の制裁金処分


ギリシャ当局が電話サービスプロバイダーに2件の制裁金処分

ギリシャのデータ保護監督機関であるHDPAは、電話サービス提供者OTEに対して2件の制裁金処分を発表した。制裁金は20万ユーロずつで、合計40万ユーロ(4,700万円程度)である。

1件目は、特定のグループの加入者がOTEに対して広告・プロモーション電話禁止の登録をしたのにもかかわらず、この手の電話がくるという苦情に基づくものである。調査の結果、問題となっていたのは、広告・プロモーション電話禁止の登録をしていた加入者がOTAから他のプロバイダーへ変更する手続きをし、その後、それをキャンセルした場合であった。OTEはプロバイダー変更申請で加入者情報を一旦削除するが、それがキャンセルされた際の処置として、加入登録は回復させていたものの、システム上のミスで、広告・プロモーション電話登録禁止の登録の方のデータは回復できていなかったというものである。そのため、該当する加入者は第三者からのサービスや製品のプロモーションを受けることになり、当局(HDPA)に対し苦情が申し立てられたのであった。HDPAは、OTEに対し、EU一般データ保護規則(GDPR)第25条(意図的・計画的な当初からのデータ保護)および第5条第1項c号(正確性の原則)に反するとしている。

2件目は、2013年以降OTEは加入者からメール広告の解除の申請がされても削除しなかったため、広告メールが送り続けられていたというもの。HDPAは苦情申し立てを受け調査を行い、その結果、OTEには適切な組織的措置としての加入者の権利行使への対応手順がなかったことが判明した。指摘後、OTEは2013年以降の解除申請が行われていた約8,000人分のデータをメーリングリストから削除した。本件につき、HDPAはGDPR第21条第3項(ダイレクトマーケティング目的の処理権)および第25条(意図的・計画的な当初からのデータ保護)に違反したとしている。

欧州データ保護会議(EDPB)の公表(英語)
https://edpb.europa.eu/news/national-news/2019/administrative-fines-imposed-telephone-service-provider_en
HDPAの公表(ギリシャ語)
http://www.dpa.gr/APDPXPortlets/htdocs/documentSDisplay.jsp?docid=3,241,32,146,79,143,149,112

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