国際的広告業界団体IABの技術研究所がCookieに代わる標準的識別子の構想を提案


国際的広告業界団体IABの技術研究所がクッキー(Cookie)に代わる標準的識別子の構想を提案

インターネット上での行動ターゲティング広告に関して、プライバシー上の問題点が指摘され、欧州(ヨーロッパ)を始めとした法規制強化の動きが急である。現在、ターゲティング広告等を行うためにクッキーが用いられている。クッキーはWebサーバーとWebクライアントの間の情報を管理するデータトークンであり、本来、一組のサーバーとクライアントの間だけを行き来するものとして設計されたものであったため、これを、行動ターゲティング広告のような、多数の関与者からなる処理に用いると種々の問題が生じ、特に、プライバシー上の問題点が指摘されているところである。

このような背景の下、IAB(Interactive Advertising Bureau)の技術研究所であるIAB Tech Lab では、視聴者認識とパーソナライゼーションの改善された仕組みとしての「標準的なプライバシー設定」と「中立的で標準化された識別子と結びついた消費者からの管理」を提案している。

この標準化された識別子にアクセスする事業者は、添付されたプライバシーに関するユーザーの選択結果を遵守していることを一貫して立証しなければならない。さらに、消費者のプライバシーへの信頼と説明責任を強化するため、共同説明責任システム(a joint accountability system)と、広告配信のための「標準的で管理された器」が提案されている。

データ保護の法制度の観点からは、どのような情報・識別子を用いるにせよ、ユーザーを識別すること自体が規制対象であることを鑑みると、この構想の具体化、詳細化の作業内容が注目されるところである。

IAB Tech Lab の 本件に関するBlog
https://iabtechlab.com/blog/evolution-of-internet-identity-privacy-tracking/

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