ICOが英国歳入税関庁のVoice IDサービス用音声データの削除を指示 −GDPRに違反−


イギリス監督機関(ICO)がイギリス歳入税関庁のVoice IDサービス用音声データの削除を指示 −EU一般データ保護規則(GDPR)に違反−

イギリスデータ保護監督機関ICOは、2019年5月3日の声明文において、英国歳入税関庁(HMRC)に顧客認証サービス用に収集した音声データの削除を命じる予備執行通知を発行したと明らかにした。
イギリスのプライバシー保護団体 “Big Brother Watch” の苦情によれば、HMRCは電話相談サービスにて2017年1月より、音声認証を用いた “Voice IDサービス” を利用していた。その音声データの取得の際に、顧客への十分な説明がされておらず、かつ、同意・辞退の機会を与えていなかったが、これは、GDPRに違反するものである。

ICO副委員長談話:
HMRCは不法に取得した音声データの削除を開始しており、その迅速な対応を歓迎する。
革新的なデジタルサービスにより我々の生活は楽になるが、プライバシー基本権をないがしろにするものであってはいけない。
組織は透明性と公正性を確保しないといけない。また、必要な場合には同意をとらなければならない。

なお、ICOは最終執行通知を次週に発行するとしており、それにはHMRCへ28日間のデータ削除猶予期間が与えられているとのことである。

ICOの声明文
https://ico.org.uk/about-the-ico/news-and-events/news-and-blogs/2019/05/ico-says-that-voice-data-collected-unlawfully-by-hmrc-should-be-deleted/

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