欧州司法裁判所法務官、同意チェックボックスについて見解


欧州司法裁判所法務官、同意チェックボックスについて見解

欧州司法裁判所(CJEU)は3月21日、オンラインサービスにおけるクッキー(Cookie)利用の同意に関する同裁判所Maciej Szpunar法務官の意見書を公表した。

同意見書は、ドイツの消費者団体連合会がオンライン宝くじ(ロト)の運営会社を訴えた裁判において、ロト・サービスの利用に際して運営会社が利用者に求めるクッキー利用の同意の取得方法がGDPRに照らし有効かどうかについて、ドイツ連邦最高裁がCJEUに予備判決(preliminary ruling)を求めたのに対して出されたもの。

運営会社は、サービス利用開始にあたり、利用者に対して、(1)スポンサーおよびパートナーからマーケティング目的で接触されることへの同意(サービス提供条件)および(2)クッキーを利用することへの同意(実はサービス提供の条件ではなかった)を求めるダイアログボックスを表示、(1)についてはチェックボックスが空白、(2)についてはあらかじめチェックされていた。

意見書は、クッキー利用への同意を拒否するためには、利用者側でチェックをはずす行為が必要とされること、クッキー同意については予めチェックされている表示方法により、利用者はクッキー利用への同意がサービス提供の必須条件ではないことを理解しにくく、一方でクッキー利用が実際よりも些末な問題であるような印象を与えることなどを理由として、このような同意取得方法は、情報提供を受けた上での任意の同意というGDPRに規定された同意の有効要件を満たさないという判断を示し、複数の目的について同意を求める場合、それらについて同じ条件で表示する必要があると指摘した。

この意見書に法的拘束力はないが、通常、CJEU法務官の意見書はCJEUの予備判決に相当の影響を与える。予備判決は既判力を持ち、今後、EU加盟各国の監督機関がGDPRを執行する際の重要な解釈基準となる。

意見書全文は以下URL参照:http://curia.europa.eu/juris/document/document.jsf?text=&docid=212023&pageIndex=0&doclang=en&mode=req&dir=&occ=first&part=1&cid=5282065

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