英国監督機関がデータ保護視点でアドテックに関する検討会を主催 −複雑な事業モデルへの規制を検討か−


英国監督機関がデータ保護視点でアドテックに関する検討会を主催 −複雑な事業モデルへの規制を検討か−

イギリスのデータ保護監督機関ICOは、2019年3月6日に、アドテック関係者を集めて、「事実確認フォーラム(fact-finding forum)」を開催する。

アドテク産業の個人データ処理方法は、最近、特に注目されているところであり、ICOや他のデータ保護機関は、アドテク事業者がGDPRに違反していることを示唆する苦情を多数受理している。このため、ICOは一連の調査を進めてきていた。今回のフォーラム開催にて、アドテックの実際の処理とGDPRの関係につき、より深い理解が得て、アドテック業務に関する規制の内容を検討していくものと思われる。

この業界は極めて複雑であり、膨大な数の仲介者やサービス提供者が、広告スペースを買う広告主と、そのWeb等の広告スペースを所有するパブリッシャーの間に存在していることが特徴である。これまでの業界とのやり取りから、要検討領域が浮かびあがっているが、今回のフォーラムの中心テーマ3点は以下の通りである。

・透明性と個人データ
GDPRで必須のノーティスと透明性において、ユーザーがWebやアプリを利用した際に「個人データの利用につき、どのような方法で、何を告知されているか」について、また、その情報の正確性について。
・個人データ処理の適法根拠
アドテック業界で、それぞれの関与者が拠っている適法根拠には一貫していない点が見受けられる。これらの相違点について。
・セキュリティ
プログラム広告ではユーザーの個人データを素早く共有し、様々の詳細度にて販売用空間と結び付けられ、多数の組織間で共有される。このような、ある組織から、さらに、他の組織へのデータ移転の際に、安全性を確信し保証できるかについて。

イギリス以外の各国においても、アドテック産業と個人データ保護の関わりは注目され様々な取り組みがされているところである。このICOの検討会についても結果が注目される。

ICOのブログ
https://ico.org.uk/about-the-ico/news-and-events/blog-advancing-the-adtech-debate-from-a-data-protection-perspective/

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