削除権の適用は国毎それともグローバル?欧州司法裁に判断求める


フランス各紙は、Googleがフランスのデータ保護監督機関CNILから課せられた制裁金を争っている裁判で、検索結果について削除権(忘れられる権利)行使が認められた場合、グローバルに削除すべきか、それともヨーロッパ各国版から削除すればよいのかが争点となり、同国における行政事件の最高裁判所である国務院(Conseil d’?tat)は欧州司法裁判所(CJEU)に対してこの論点に関して先行判決(preliminary ruling)を求めたと報じた。

現在、Googleは古い情報や誤った情報については、忘れられる権利行使に応じてヨーロッパ各国版から削除している。これに対してCNILは忘れられる権利が認められた検索結果を全世界のGoogleから削除するよう求めている。Googleは、それぞれの国は表現の自由とプライバシーのバランスについて独自に判断できるべきであり、他国の判断を押しつけるべきではないと主張している。

「先行判決」とは、EU法の解釈について加盟各国の受訴裁判所から照会を受け、欧州司法裁判所が発する意見のこと。先行判決は既判力(res judicata)を持ち、これを求めた受訴裁判所だけではなく、すべての加盟国の国内裁判所に対して拘束力を持つ。これによりEU法の解釈・運用の統一が確保される。

http://www.lemonde.fr/pixels/article/2017/07/19/droit-a-l-oubli-le-conseil-d-etat-renvoie-la-question-a-la-cour-de-justice-de-l-union-europeenne_5162571_4408996.html

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