アップルのクック会長、連邦法によるプライバシー保護を支持


【ブリュッセル・10月24日】22日から当地の欧州議会を会場として開催されている国際データ保護・プライバシー委員会議(ICDPPC)第40回総会にアップルのティム・クック会長が登壇し、基調講演を行った。ICDPPCはEUを含む世界各国のデータ保護・プライバシー監督機関の代表が政策協調について協議する組織。24日からは民間企業やプライバシー・プラクティショナーも加えて、データ保護と倫理をテーマにプレゼンテーションと討議が行われている。
クック会長は、AIは人間の思考・行動を学ぶことにより進化するが、プライバシーの保護を求める人間の感情も学ぶ必要があることを強調した。また、アメリカで消費者プライバシー保護法が成立したことを受けて、各州法の乱立によるプライバシー保護の混乱を憂慮するとともに、連邦法による統一的なプライバシー規制を支持する考えを示し、会場から大きな喝采を受けた。
連邦法による個人データ保護制度の内容として、クック会長は、企業が保有する個人データは目的の実現に必要な最小限に限定すること、企業がどのような個人データを取得・利用するかについての情報提供、消費者によるアクセス・削除などの権利行使の保障、適切なセキュリティ対策により保護される権利などを盛り込むことが必要との考えを示した。これらは、EUの共通プライバシー法制であるGDPRと共通する部分が多い。
9月には米国連邦議会上院の公聴会で米国テック・ジャイアントのリーダーたちが連邦法による共通のプライバシー法制を訴えたばかり。2020年のカリフォルニア州消費者プライバシー法施行まで、今後も議論が続くことが予想される。

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